2007年10月13日

■鍼治療の手順 (膝痛・腰痛の例)

@問診
お悩みの症状だけでなく、多面的な状況把握を
問診_膝痛_腰痛.jpg
膝痛や腰痛、しびれなどの症状には、必ずそれを
引き起こすもととなるきっかけがあります。

それはスポーツや日常生活など、どのような活動をしてきたか、過去に
他の部位を怪我していたか?など、様々な面から考える必要があります。

よって、特に初回の診察時には、治療よりも問診や検査を重視して
行ないます。

検査_膝痛.jpg
A 検査
患部だけでなく、常に全身的な視点で

ひざ、腰など、患部を痛めたことは結果です。
その結果は、何かの原因がきっかけで起こっている
はずです。

よって、患部の状態の検査だけにとらわれず、検査_腰痛.jpg
足のアライメントや姿勢など、全身的な情報を
把握すべく検査を行ないます。

ただただ痛みやしびれの生じている部位に、
患者様に言われるがままに、何も検査せずに
治療は行いません。
的確な診断あってこそ、治療が奏効すると
考えています。

鍼治療_膝痛.jpg
B治療
患部への処置だけでなく、原因部位や連鎖症状も
見据えて


ヒザや腰、患部のみへのアプローチだけでは、
場当たり的な対処となりがちです。
よって、以下の部位の状態を改善すべく
アプローチしてゆきます。

 ・自覚的に痛みを感じている部位針治療_腰痛.jpg
 ・症状を引き起こしている原因部位
 ・連鎖的に症状が誘発している(もしくは予想される)
  部位

C チェック
直後の実感だけでなく、実際に必要な動作を行なって

治療ベッドから起きただけの感覚では、スポーツや
身体作業での症状が緩和されているかわからないものです。
よって、少しずつ実際に必要な動作を試していただき、痛みや違和感の残る
部位があるかをチェックして頂きます。
場合によっては、さらに治療を加えより良い感覚が得られるようにします。


Dアドバイス
その場しのぎだけでなく、長期的な回復・向上を狙って

鍼治療は痛みやしびれなどの改善が期待できるものですが、患部に生じて
いる炎症はすぐにおさまるようなことはありません。
また、症状が生じていたために低下した筋力やバランス能力などもすぐには
改善しません。
よって、これらをより早期に改善させるため、様々なセルフケアやトレーニング
方法をお伝えしてゆきます。


E 後日の再診
より早く、より良い状態に回復させるために

早く仕事が快調にできるようにしたい、来月の大会にはなんとか出たい・・・
など、より次元の高い活動を問題なくこなせるようにするためには、あまり
間を空けずに治療を続けることが大切です。
以下の治療間隔の目安を参考にしてみて下さい。

・強い痛み、もしくは発症初期: 1〜3日おき(週2〜3回)
・まあまあの痛み      : 3〜7日おき(週1〜2回)
・軽い痛み・違和感     : 2週間おき〜不定期


※あくまで目安です。患者様個人の症状により異なります。

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posted by のべ4万名超の治療実績 要介護・高齢者への訪問はり治療【矢野鍼灸治療院】平塚市真田 at 23:42| 鍼治療の手順 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする