2007年06月13日

■鍼灸に期待できる効果

鍼灸は決しておまじないのようなものではなく、科学的に証明され
つつあるものです。

そして、その機序は、身体の自己治癒力を活用するものであり、
大きな問題となるような副作用は生じません。

また、鍼灸により期待できる効果はWHO(世界保健機関)が、
運動器系や消化器系をはじめとする41の疾患を鍼灸の適応疾患として
公認するなど、国際的にも認知されています。

さらに、近年では科学的な研究報告が多数なされてきた結果、
ドイツでは変形性膝関節症などの疾患に対して、健康保険を適用して
鍼治療ができるようにまでなっています。

鍼灸に期待できる効果は、以下の5つに大別できます。


@筋緊張の緩和・筋疲労の回復促進
筋肉の緊張をゆるめ、筋疲労(こり、張り、痛み)の回復をうながします。
blog_1-1_muscle_tone_decrea.jpg
筋肉は鍼灸刺激を受けると、
反射的に緊張をゆるめます。

また、施術部位周囲の毛細血管も
反射的に拡張し、新陳代謝が
高まります。
blog_1-2_muscle_blood_flow.jpg
その結果、たまっていた疲労物質が
流されて、筋肉の疲労がより早く
回復します。

肩こりやスポーツ等での疲労回復に
好まれるのはこのためでしょう。


A痛みの緩和
関節や筋肉の痛み、 神経痛などをやわらげます。
blog_2_ヒザの痛みや変形性膝関節症_ひざの痛みに針(ハリ)治療_アクティブな方々の膝痛のためのはり治療.jpg
筋肉痛や神経痛、怪我などによる
痛み刺激は、その部位から脊髄へ、
脊髄から脳へと、いくつかの神経を
中継して伝わっていき、
脳で痛みとして感じとられます。

鍼灸刺激は、この中継点での情報伝達を麻痺させることにより、
脳が痛みを認識しないようにし、痛みの悪循環を断ち切ります。

これは、よく知られている“脳内麻薬”を引き出すことによります。
これは、腰痛などの他、打撲や捻挫の回復促進にも活用されます。


B内臓機能の調整
不調になりがちな内臓の状態を整えます。
blog_3_gastrointestinal.jpg
古来“ツボ”と考えられていた体表への
刺激についても、現代医学的に研究が
進んでいます。

例えば、内臓と同じ高さにある体表
(例:胃→みぞおちの下、腎臓→腰)
を刺激することにより、内臓の状態を
調整できることが明らかにされてきています。

これは、体表からの神経と、内臓からの神経が、脊髄で次の神経に
中継されるところで“混線”を起こしているため、内臓からの刺激が
体表に伝わったり(例:胃炎のときにお腹を押すと痛む)、鍼灸の
ような体表の刺激が内臓に影響を与えると考えられています。


C自律神経系の調整
全身の体調を整えます。
blog_4_autonomic_nerve.jpg
からだは、自分の意志以外にも、
自律神経系というシステムで
コントロールされています。
これは“闘争の神経”(交感神経)と、
“整備・休養の神経”(副交感神経)
からなり、相反する2つが綱引きを
するように、闘うべきとき、休むべきとき、とその場の
状況に合わせて身体状態を調整します。

しかし、残業づくめで満員電車通勤、仕事にスポーツにとの奮闘、
パートに育児、介護、家事の四重苦・・・ このように多種多様の
ストレスがあふれている現代社会は、自律神経系のバランスを容易に
崩します。

鍼灸刺激は、この自律神経系に作用し、アンバランスを調節できる
ことが明らかにされてきています。
ギターの弦はいつも張っていたら切れてしまいますし、張らなければ
鳴りません。鍼灸は調律に活用できるのです。


D免疫機能の改善
外敵から身体を守る、免疫機能を高めます。
blog_5_immuno.jpg
身体には、免疫系という外敵から身体を
守る高度なシステムがあります。
いわば“身体防衛軍”です。

鍼灸刺激(特に灸)は、あたかも身体が
怪我や火傷を負ったように脳に“勘違い”
させるのです。
そのため、身体に危険が迫っていると
勘違いした脳は“身体防衛軍”に
スクランブル出動をさせるのです。

免疫系に対する鍼灸の作用についても、戦前より
研究が進んでおり、様々な事が明らかにされています。


 − のべ4万名様超の診療実績 −
平塚市・中郡(大磯町・中井町・二宮町)・秦野市・伊勢原市
要介護・高齢者への訪問治療【矢野鍼灸治療院】
腰・ひざ・肩・股関節などの鍼治療(針・はり) 

.
posted by のべ4万名超の治療実績 要介護・高齢者への訪問はり治療【矢野鍼灸治療院】平塚市真田 at 00:10| 鍼灸に期待できること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする