2007年08月13日

代表 矢野健太郎のプロフィール

photo-face-yano1.jpg突然のヒザ受傷
その日は突然やってきました。大学時代に空手系の体育会に所属していた私は、全日本学生大会の1週間前にヒザを強打しました。
「ブチッ!」という音とともにヒザが腫れてきましたが、共に練習してきた仲間たちとともに団体戦に出たい一心で病院にも行かず、痛みをこらえて大会に出場しました。
大会後、後十字靭帯を損傷していたことがわかりました。馬鹿なことをしていたものです・・・

ヒザとの憂鬱な付き合い
それからの日々、このヒザのために私の生活は憂鬱なものとなりました。
私は中学時代より登山やサイクリングに熱中し、部活動以外にも身体を動かすことばかりでしたが、その日以来は常にヒザのことを心配しなくてはならなくなりました。
いくつかの病院や接骨院にも通いましたが、通り一辺倒のことをするだけで、大した改善もみられませんでした。

鍼との出会い
そんな私のヒザに陽がさしたのは鍼治療と出会ってからでした。
それまで、10分も走ればこわばっていたヒザが、フルマラソンやトライアスロンも可能となるまで回復したのです。

私は鍼治療の道に入り、スポーツ障害の治療に師匠のもとで修行させて
いただきました。
そのときに通勤・通学手段を全て人力に変え過酷な環境を作り、自らを痛め、それを治療することで治療法を体得してきました。
靭帯や半月板の損傷、腰痛、肘、手首、指などの骨折、水泳肩・・・ 
これらの障害が私を育ててくれたのです。

科学的なもの、実感できるものを求めて
私はもとより理科が好きで、物理の理論や実験が好きでした。
鍼の世界に入ってからも科学的な裏付けを常に求めていました。

そのため、私は現代医学、体育科学、鍼灸学の3つを治療の科学的な基盤として考えています。
それらをもとに、自らの身体で吟味した治療法を皆様に提供したいと考えています。

天職と思って
これから日本は、未曾有の超高齢化社会を迎えます。
これからのシニアの方々が、痛みなく最期まで元気に歩けるように、また若い方々が痛みなく最大限の目標を達成し世界を支えられるように、より包括的、徹底的なケアを提供してゆきたいと思います。

これは、自らがヒザイタの患者であり、鍼灸学を体得し、現代医学や体育科学も学んできた私の天職と思っています。

経歴・資格
・東海大学大学院 工学研究科応用理学専攻 修了
・赤門鍼灸柔整専門学校卒業
(学園祭にて学術大賞受賞)
・筑波大学理療科教員養成施設 理療研修生
(スポーツ鍼灸の草分け 宮本俊和助教授に師事)
・筑波大学大学院体育総合実験棟トレーニングクリニック 鍼治療スタッフ
・東京健康科学専門学校 非常勤講師(東洋医学)
・日本陸上競技連盟 公認C級トレーナー

所属学会
・全日本鍼灸学会、日本体力医学会、日本臨床スポーツ医学会、
日本膝関節学会、日本ウォーキング学会、日本登山医学会

専門分野
・中高年登山者・ウォーカーにおける膝関節痛の鍼治療、リハビリテーション

活動実績
・登山者やウォーカーの膝痛調査や鍼治療、学会発表、
 セルフケア講習会など

執筆・論文等
・スポーツ鍼灸の実際―最新の理論と実践 (専門書)
矢野は膝関節の章を執筆しています。

・ウォーキング大会参加者における運動器系愁訴とその対処に関する調査
(論文)ウォーキング大会参加者の方々の膝や腰の痛みについて調査した内容をまとめています。

・中高年登山者における運動器系愁訴の状況とその対処に関する調査 
(論文)中高年登山者の方々の膝や腰の痛みについて調査した内容をまとめています。

・もう怖くないヒザの痛み (山と渓谷2005年7月号 特集)
中高年登山者の多くが悩まれる、膝へのセルフケア等についてまとめています。

※上記執筆は全て、恩師の筑波大学 宮本俊和准教授に監修頂いております。

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針(はり)治療を考える上での基礎

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経験論ばかりで理屈がなければ、医学と思ってもらえない。

理屈ばかりで経験論がなければ、あなたの思いがわからない。

大切なあなたのために、どちらも大切にしたい。

理屈(客観的な根拠)と、経験論(主観的な実体験)


私、矢野はこの二つを、治療を考える上での基礎と考えています。
この二つは車の両輪なのです。


  ・客観的な根拠
   (現代医学・体育科学・鍼灸学の研究報告の勉強、研究者との交流)

      ⇒ 特化した分野、また質の高い学会に入会し、勉強し続ける。

  ・主観的な実体験
   (恩師からの伝承技術、自身のスポーツ・労働・怪我などの実体験、
     自身に鍼灸を施した実体験、自身を用いた実験)

      ⇒ 自ら体験し、自らの痛みに自ら鍼を打ち、自ら試す。


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●客観的な根拠を得るために

代表、矢野が入会している学会をご紹介します。
年間に数十万円かけても勉強し続け、追求してゆきたいと思っています。

・日本膝関節学会
国内の膝の整形外科専門医、理学療法士などが集結した学会です。
鍼灸師で入会した者は矢野の母校の施設長と、矢野の他には聞いたことがありません。
毎年、繁忙期の6月に開催されていますが、極力参加しています。
また、学会誌も極力目を通すようにしています。なにより膝の勉強が楽しみです。
膝に強い鍼灸師になりたい! これからも努力してゆきたいと思います。

・全日本鍼灸学会
鍼灸を科学的に追究する、国内最大の鍼灸系学会です。
矢野は鍼灸学校に入学した直後から入会し、毎年参加し続けています。

鍼灸を行う上での科学的な根拠を持ち続けるべく、また、臨床の先輩方には専門書に載っていない現場での活きた技術を教わるべく、これからも学会に参加してゆきます。
そして、第一線の研究者や臨床家の先生方と交流を続けてゆきたいと思います。

・日本体力医学会
日本最古参、最大のスポーツ医学会です。医師や理学療法士、スポーツ医科学研究者が多く所属していますが、鍼灸師として入会した例はごく少数です。
近年は競技者のための研究のみならず、中高齢者の生涯スポーツや介護・福祉に関する体育科学的研究も多く発表されるようになってきました。
矢野は努めて学会に参加し、また多くの研究文献を参考にしています。

・日本臨床スポーツ医学会
スポーツ系の臨床に携わる医師、理学療法士、スポーツ医科学研究者が多く集う学会で、より現場に近い研究が発表されています。
こちらも、鍼灸師として入会した者はごく少数です。
最近は学会の時期が重要な大会と重なり、なかなか参加できていませんが、研究文献には目を通すようにしています。

・日本ウォーキング学会
ウォーキングをスポーツ医科学のみならず多方面から研究している学会です。
ウォーキングは登山と同じく持久系の歩行運動で、愛好者も登山と似たような年代層の方々が多くを占めていますが、昇降運動の量、荷物の量が大きく異なります。
当然、膝への負担も大きく異なります。ウォーキングと登山の共通点、相違点などを勉強したいと思い入会しました。
入ってみるとこの分野も、とても面白いところでした。毎年、学会に参加しています。

・日本登山医学会
山好きの先生方が集結した、世界でも異色のスポーツ医学会です。
現在では、変形性膝関節症を潜在的に抱えている中高年者の方々が登山人口の多くを占めています。そのような中、登山で膝を痛める方も多くおられます。
中学時代より登山をしてきて、しかも膝の靭帯や半月板を痛めたことのある矢野にとっては、登山者の膝痛にはただならぬ思い入れがあります。
登山のことについても科学的な面から勉強したい、そんな思いから入会しました。


過去に参加した学会
・日本腰痛学会
・日本自律神経学会
・スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会
・陸上競技研究会


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●実感・実体験を治療に活かす

あなたの痛みを、私も実感できるように、たとえ少しでも・・・

現代社会は、科学技術の進歩によってもたらされたと言っても過言では
ありません。
しかし、最先端の科学者や技師であれ、勘や経験といった実感、実体験に
もとづくものを重視しているのも事実です。

私たちが専門とする鍼灸(しんきゅう)も、古代から伝承されてきた医療技術
です。
近年、鍼灸にも医科学的な研究がなされていますが、実際の臨床においては
感覚的な面が非常に重要です。

そのため私は、「自ら体験し、自らの痛みに自ら鍼を打ち、自ら試す」ことを
常に心掛けています。

すなわち、
 恩師の先生方から技術を伝承していただき、
 また、自身がスポーツや肉体労働、痛み、怪我などを実体験し、
 その身体に、自ら鍼灸を施し、その結果を実感し、
 自身を用いた実験を繰り返す。
これこそ、臨床現場で最も活きる経験論だと考えています。


●自身に対する鍼灸実験の一例
−8ヶ月連続の施灸期間中、貧血の改善がみられた自身の例−
(赤血球値の変化は文末のグラフをご覧下さい)

私は、鍼灸専門学校1年時にトライアスロン競技を始め、それから軽度の貧血状態が続きました。
これはマラソンや駅伝等の持久系スポーツでは珍しいことではありませんが、競技成績を左右する重要な因子です。大会期に貧血状態となっているよう
では、記録を狙うことなどできないのです。

私は貧血に関する鍼灸の研究報告を国内、海外問わず探しました。
文献の医学的評価としては高くないものばかりでしたが、灸に関しては貧血の改善効果がみられるようでした。

血液検査は、成分献血を定期的に行ないデータを保管していたので、トライアスロンの練習を始めてから常に低値であることがわかっていました。
そこで思い立ったが吉日、成分献血の翌日から2週間、毎日欠かさず灸を
自ら自身に行いました。
そして成分献血で検査データを頂いたところ、目を疑いました。
貧血の視標となる赤血球(せっけっきゅう)の値がかなり改善しているのです。

私は灸が俄然面白くなり、ほぼ毎日灸を繰り返し自身に行いました。
私がメインターゲットとしていた、七ヶ浜トライアスロン大会まで、8ヶ月にも
わたって行いました。

結果は、以下のグラフをご覧下さい。隠すものは何もありません。
まだ、自身の一例のみに起こった変化でしかなく、灸によって貧血が改善するなどとは無論公言できませんが・・・
いつか、貧血に対する灸の効果を証明したいと考えています。

赤血球数(RBC)の経日変化;
赤血球数RBCの経日変化.jpg

ヘモグロビン値(HGB)の経日変化;
ヘモグロビン値HGBの経日変化.jpg

ヘマトクリット値(HCT)の経日変化;
ヘマトクリット値HCTの経日変化.jpg

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